営業によって新規顧客を開拓する時、営業リストがあるのとないのとでは売り上げに大きな差が出てきます。
それも、質の良いリストを使っていると、営業の結果はもちろん成約までの時間も短縮する事が出来るのです。最近では、リスト作成ツールを扱っている業者も増えていて、システムによって簡単に条件を設定してリストを検索して作成する事が出来るようになっています。
それでは、そのリスト作成ツールは、提供しているメーカーによって得意な業種に違いがあったりするものなのでしょうか。
メーカーによって得意な業種が違う?
「餅は餅屋」という言葉があります。何事においてもそれぞれの専門家に任せるのが一番、という意味で、リスト作成に関しても素人である営業担当者が自分で作るよりもリスト作成ツールを提供している業者に任せた方がいい、という事が出来ます。
では、リスト作成ツールもメーカーによって得意な業種が違うのでしょうか。例えば、飲食業ならこのメーカーのリスト作成ツールを使った方がより良い結果を得る事が出来る、というような事が存在するのでしょうか。
リストの元となる情報はどこから?
リスト作成ツールを提供している業者は、そのリストのもととなる情報を、どこから持ってきているのでしょうか。それには、大きく分けて次の3つのパターンがあります。ひとつ目は自社で構築したデータベース、2つ目にポータルサイト、3つ目に企業サイトです。
ひとつ目の自社構築データベースは、企業信用調査を行っていたり、法務局の法人リストや有価証券報告書などをデータベースにしたりしたものです。手間がかかりますが、独自な情報が載っている事も多く、これが充実していると他社とは違うリスト作成ツールを作る事が出来ますが、これを常に最新のものにしておくのはコストがかかりますから、価格も高くなりがちです。
2つ目のポータルサイトは、iタウンページやマピオン電話帳、マイナビやリクナビといったリクルートサイト、食べログなどの評価サイトなど色々なサイトの事で、そこからリストを収集して莫大なデータを手に入れています。どのポータルサイトの情報を収集しているかによって検索の効率や紐づけられた情報に差異が出てきます。
3つ目の企業ホームページは、そのまま企業のホームページの情報をリストにしたものです。自社のホームページを持っている企業をリストにしていますから、業種によってはリストの数が少なくなる場合もありますが情報に関してはポータルサイトなどに掲載されているよりもより深い情報を得る事が出来る場合が多くなります。
リスト作成ツールを構築するための情報は、大きく分けると上に述べた三つの情報源から得ている事になります。
得意な業種が違うことはない
これらの情報源は、例えば元々食料品を扱っていたから食料品関係の業種の情報が集めやすい、というような事はありません。自社構築のデータベースにしても結局は他社の情報をまとめただけのものですから、その情報を入手するのに特別な権限や技術が必要となるものではないのです。
ましてや、ポータルサイトや企業サイトについては、誰でも簡単に閲覧ができるものです。まとめようと思えば、誰でもまとめることが出来ます。
ですから、リスト作成ツールは、メーカーによって得意な業種が違うとは言えないでしょう。リスト作成ツールは、メーカーごとに検索方法やソートの仕方、利用方法、機能などに違いがあります。
それは、そのメーカーのリスト作成の姿勢やプログラミングの能力などによるものですので、そこではメーカーごとの個性が出てきます。ですが、そこに得意な業種や苦手な業種までは存在しないと考えてもいいでしょう。
どのリスト作成ツールを見ても「この業種は情報が薄いな」というような事はほとんどありません。